あるとき、バビロンの砂漠に埋もれた遺跡から5枚の粘土板が発掘されました。

粘土板に書かれていたのは、ダバシアという男の借金の返済記録でした。

ダバシアは、シリアでの奴隷の身分から脱し故郷のバビロンに帰還したばかりの駱駝商人で、多額の負債を抱えていました。

借金を完済し人々の尊敬に値する自由人になると決意したダバシアが、その願望を達成するまでの行動の記録が、粘土板には書かれていたのです。

ダバシアが、親友の金貸しメイソンのアドバイスをもとに立てた計画には、3つのルールがありました。

  1. すべての収入の十分の一を、自分自身のものとして取っておく
  2. 収入の十分の七を使って、住む家、着る服、食料、それ以外の生活費をまかなう
  3. 収入の十分の二は、お金を貸してくれたすべての人々に、正直に公平に分配し支払う

この3つのルールを忠実に守り続けたダバシアは、無事に借金を完済し、しかも多くの財産を築くことができました。

実はこの話には後日談があります。

ダバシアが刻んだ粘土板を解読したのはあるイギリスの考古学者なのですが、彼と妻は多額の借金で首が回らなくなり、悪循環から抜け出せずもがき苦しんでいました。

そんな折、粘土板に出会った考古学者は、ダバシアのやり方にならってすべての借金をリスト化し、3つのルールを守る生活をはじめました。

数年後、考古学者夫妻がどうなったか?結果は火を見るよりも明らかです。

奴隷から自由人になったバビロンの駱駝商人が残した富の築き方は、決して今の時代に合わない古臭い教えではありません。

借金に苦しむすべての人に勇気と希望を与える偉大なるメッセージです。

今回のお話は、ジョージ・S・クレイソン著『バビロンの大富豪』の中の一節を、なるべくわかりやすい言葉で短くまとめたものです。

バビロンの大富豪は、1920年代にアメリカで書かれ、80年以上経った現在でも世界中で読み継がれる不朽の名著です。

時代が変わっても色あせることのない「繁栄と富と幸福の原則」を学ぶことができ、長者番付(高額納税者番付)で12年連続10位以内、累計納税額日本一にも輝いた実業家の斎藤ひとりさんもオススメしている一冊です。

活字が苦手な人のために漫画版も用意されています。

ぜひ一度手に取ってみてください。

■追伸
この記事を書いている私自身もダバシアの教えの実践者の一人で、毎月収入の10%ずつをコツコツと蓄えています。

おかげで多額の借金に絶望していた以前より心に余裕ができ、ずっと生きやすくなりました。

ある程度貯まったら、マクドナルドの株を買って株主優待をもらうつもりです(笑)