本日のテーマはひとりゲーム。
「仕事も暮らしもなんでもゲーム化するとうまくいきますよ」というお話をご紹介します。
「なんとなく毎日ダラダラと過ごしてしまいいつも時間がない」
「毎日計画を立てているけどなかなか計画どおりに進められない」
そんな悩みがある方に向けて書きました。
ぜひ日常をゲーム化するコツを知って、仕事や暮らしに役立ててもらえたらうれしいです。
人は遊びのほうが真剣になれる
最近はゲーミフィケーションなんて言葉も流行っていますが、仕事をゲーム感覚で楽しむメリットは、古くから多くの方が主張しています。
銀座まるかんの創業者で、高額納税者番付で2度日本一に輝いた大実業家の斎藤一人さんも「仕事で成功するコツは遊びにすることだよ」とよくおっしゃいます。
いつもつまらなそうに仕事をしている人でも、ゴルフや麻雀となるとおどろくほど真剣にやっていますよね。



子どものころは、よく夜中までテレビゲームをやって親に怒られたなあ(笑)
そもそも、人は遊びのほうが真剣になれるものなんです。
『笑っていいとも!』の司会を32年間つとめあげたタモリさんも「真剣にやれよ!仕事じゃねぇんだぞ!」という名言を残したといいます。
実は、一人さんが累計納税額で日本一になった理由もゲーム化にあります。
「どうせ税金は払わなきゃいけないんだから、日本一税金を納めるゲームをやろう」
会社もつくらず節税を一切しないのもゲームだから。
「ハンデがあったほうがおもしろいから株や不動産はやらない。商売の利益だけで納税日本一になる」とハンデまでつけて楽しんでしまうのが、大実業家の考え方なんですよね。
話が大きすぎてピンとこないかもしれませんが、ゲーム化の考え方は仕事や勉強、日常のささいなタスクにも活用できます。
「自分を成長させるためにはやるべきだけど、面倒くさくてなかなかできない」
そんな風に感じていることはありませんか?
資格の勉強でも筋トレでも節約でも、数字をつけてゲーム化してしまうと、意外とうまくいくかもしれませんよ。
ひとりゲームでアルバイトの時給がアップ
「ひとりゲーム」という言葉は、ビジネス書作家でプロブロガーの立花岳志さんが書かれた『起業メンタル大全』という本からとったものです。
独立・起業を目指す人には、すべての仕事をゲーム感覚でとらえ、成長・進化の機会を楽しむ思考が大切だと、立花さんはおっしゃいます。
立花さん自身、高校生のアルバイト時代から、単純業務をひとりゲーム感覚で楽しむようになったのだそうです。
それは近所のお弁当屋さんの夜間アルバイトで、閉店業務がありました。
立花さんは早く帰りたかったのですが、退店が遅くなるとその分時給を多くもらえるので、みんなダラダラと適当にやって長い時間がかかっていました。
そこで立花さんは「何分で仕事が終えられるかタイムアタックをしよう」と提案します。
はじめはほかのアルバイトには不評で、立花さんはひとり全力で閉店作業をおこない、結果を紙に貼りだしていました。
ところが貼り紙に気づいた店長が「面白いチャレンジだから、優勝者に商品を出そう」というと、若者たちの心に火がつき、みんなタイムトライアルに本気で取り組むように。
さらにゲームはランチの時間帯にも波及。
昼のパートさんたちも仕込みのタイムトライアルをはじめました。
結果的にお店の業務効率が大きく改善して売り上げもアップ。
ゲームを提案した立花さんも時給をあげてもらえることになったんだそうです。
出典:立花岳志著『起業メンタル大全』(自由国民社)
1円玉貯金で受験に合格
ひとりゲームでもうひとつ思い出した話があります。
予備校講師の今井宏先生が、授業の合間の雑談でされていた「1円玉貯金」のお話。
今井宏先生といえば大学受験の世界で30年以上活躍しつづけている人気講師で、授業だけでなく雑談がおもしろいことでも評判でした。



ボクも受験生時代には大変お世話になりました。授業の内容はほとんど忘れちゃったけど、雑談の内容だけはいまでもハッキリ覚えています(笑)
- 授業1コマ 5コ
- 確認テスト 1コ
- 自習1時間 1コ
1円玉貯金は、上記のようにルールを決めて、授業やテストを受けたり自習をしたりするごとに1円玉を貯金していきます。
貯金箱は500mlのペットボトル。
1年で6本いっぱいにするのが目標です。
貯まる金額は少ないですが、自分が勉強した証をジャラジャラやるのは楽しいですし、自信になります。
1円玉がパンパンにつまったペットボトルをスマートフォンで写真にとって受験会場に持っていけば、何よりも心強いお守りになるでしょう。
1円玉貯金は、今井先生が「大学受験生が日々のツラい勉強を少しでも楽しめるように」と提案したゲームですが、資格の勉強や仕事にも応用できそうですよね。
ひとりゲームで食費の節約に成功
私自身、ひとりゲームによって人生の質を大きく向上させてきました。
とくに大きな体験は、食費の節約。
「予算達成ゲーム」と名づけたゲームによって、食費の大幅な節約に成功しました。
ひとり暮らしをはじめたころからずっと食費がかかりすぎているという自覚はあって、なんとか減らしたいとは常々思っていたんです。
でも昔からお金の管理は大の苦手。
家計簿には紙でもアプリでもExcelでも何十回も挑戦しましたが、一度もつづいたことがありませんでした。



お金の管理が苦手すぎて、クレジットカードの使いすぎで数百万円の借金をしたのもいい思い出……(笑)
お金がないのにピザやお寿司の出前をたのんだり、毎晩お酒を飲んだりしていたので、食費は最低でも月6万円。
多いときには10万円を超えることもありました。
それで家計簿をつけることはすっかりあきらめて、毎週の予算(目標)を決めて、予算内で生活するための戦略を考えるひとりゲームをはじめることに。
一般的な家計簿では先に記帳をして、記録をもとに家計を改善します。
これに対して予算達成ゲームでは予算が先。
先に予算を決めて「どうすれば予算を達成できるか?」を真剣に考えてトライするゲームです。
トライする項目はひとつにしぼり、達成できたら小さな報酬(ご褒美)を自分にプレゼントしてあげるのもポイント。
はじめは予算を超えてしまうことも多かったです。
でもチャレンジをつづけていくうちに、節約のアイデアを試すのがおもしろくなっていきました。
- コンビニに行かない
- 自炊をして2日分の食事をまとめてつくる
- 1日3食→1日2食
- 食材はスーパーの特売日にまとめ買い
- 野菜やくだものは八百屋さんで買う
いろいろな工夫をかさねた結果、食費が3万円を超えることはなくなりました。
「食費3万円なんて普通じゃん。たいしたことなくない?」
たしかにそうですよね。でも「自分はお金の管理ができない人間なんだ」とすっかりあきらめていた私にとっては革命的な出来事だったんです。
もっと減らすこともできるとは思いますが、健康面も考えて3万円というラインで無理なくつづけています。
最近は食費以外にも、ブログの執筆や筋トレなど、仕事や生活全般のひとりゲーム化にもチャレンジ中です。
ひとりゲームで人生をゲーム化して思いきり楽しもう
本日は「仕事や暮らしにひとりゲームをとりいれると毎日がおもしろくなりますよ」というお話でした。
ひとりゲームをつくるときのポイントは3つです。
- 数字にする(点数表をつける)
- クリア報酬(ご褒美)を用意する
- 週単位でゲーム化する
それからゲームなので、チャレンジに失敗しても気を落とさないでくださいね。
テレビゲームで強力なボスに挑戦するように、クリアできるまで粘り強く何度もチャレンジするのがコツ。
ぜひ自分だけのオリジナルゲームをつくって、日常にとりいれてみてください。
あなたのしあわせな明日を心から願っています。