ユダヤに「ナポレオンとニシンの話」という言い伝えがあります。

ナポレオンがヨーロッパを征服したときに、征服した国の協力者たちに「褒美は何が欲しいか」を問いました。

するとフランス人は「ワイン畑とワイン工場が欲しい」、ドイツ人は「麦畑とビール工場が欲しい」、イタリア人は「小麦畑とおいしいパスタ工場が欲しい」と申し出ました。

ところがユダヤ人は「ニシンを2匹だけ欲しい」と言い、すぐにもらって帰りました。

他国の人々からはニシンしかもらわなかったことをバカにされましたが、ナポレオンはすぐに没落してしまい、結局願いが叶ったのはユダヤ人だけでした。

この説話は、

欲張らずに、すぐに叶えられる小さなことから着実に実践していこう

という教訓を伝えています。

小さなことでも何十年も繰り返せばいつの間にか大きな富が貯まっていくはずだと。

宝くじを買ったりギャンブルや投資に手を出したり、一攫千金を夢見る人は多いですよね。

しかし、

他人にバカにされても着実に手に入る日々の糧が一番大切

なのだと、ユダヤは伝えています。

今回のお話は、石角完爾著『ユダヤ人の成功哲学「タルムード」金言集』の中の一節を、なるべくわかりやすい言葉で短くまとめたものです。

タルムードは、幾度となく虐殺や迫害にあいながらも生き抜き、数多の偉人を輩出したユダヤの5000年の知恵の結晶です。苦難を乗り越え、豊かに生きるためのヒントが詰まっています。

ぜひ一度手に取ってみてください。

■追伸
小さな積み重ねが大切というこの教えは、浪費に関しても言えることだと思います。

これは私自身の体験にもとづくお話ですが、たとえば最近流行りのウーバーイーツなどの出前は、(都心の一部地域を除いて)注文者の大半が実は富裕層ではなく、中流階級やむしろ貧困層に近い人たちだったりします。

それこそ風呂無しのアパートや市営住宅などの古い団地に住んでいる人たちが、1回1000円~2000円する出前を平気で毎日のように注文していたりするんです。

もちろんそれぞれ事情はあるでしょうが、「自分へのご褒美」や「買いに行くのが面倒くさい」から注文する人がほとんど。

お金が無いはずなのに、どうして自炊や外食よりはるかにお金のかかる出前を注文するのか?

それは貧乏な人ほど、小さな浪費に対して無頓着だからなんです。

お金持ちなるには一攫千金しか無く、たった数千円をケチったところで何も変わらないと思ってついつい無駄遣いをしてしまします。

ところが実際には、コツコツと着実にお金を稼ぎ、小さなお金もバカにせず大切に使う人が最終的に大きな富を得ているのが現実なんですね。