明日ありと思う心の仇桜 夜半に嵐の吹かぬものかは。不意の病で痛感した親鸞聖人の教え

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数日前に風邪を引いてしまいまして。

まともに風邪を引くのは何年ぶりだろう?市販薬を飲んで様子を見ていたのですが、やや激しめの喉の痛みと37℃前後の微熱が2~3日続いたので耳鼻咽喉科へ。喉に腫れはなく薬を飲んだら痛みもすぐに引いたのですが、今度は咳が止まらなくなってしまいました。

この「咳」が厄介なんです。私は18歳を過ぎてから咳喘息を発症しまして、一旦風邪を引くと何週間も咳が止まらなくなってしまう症状に長く悩まされてきました。でもここ何年も発症していなかったので、すっかり完治したものとばかり思っていたのですが…。

喉が極度に敏感になっているような状態で、人と会話をするだけでもむせて咳込んでしまうんですよね。カラダは元気なのに仕事を何週間も休まなくてはならないこともありました。

今がまさにそんな状態で、仕事を休んで今日で4日目。病院へ行った月曜日から丸3日も休んでしまいました。幸い会社員ではないので私が休んで誰かに迷惑を掛けるようなことはないのですけれども、元気なのに働けないのは何とも辛い。

私が従事しているフードデリバリー業では、12月は1年の中でも特に注文の多い稼ぎ時です。「12月は一日も休まず働くぞ!」なんて目標に燃えていた矢先に水を差されてしまったわけで、正直ショックは隠せません。1日の売上が2万円として、3日休めば6万円、4日休めば8万円飛ぶことになりますから。一日でも早く働きたいし、「どうして元気な内にもっと働いておかなかったんだろう」という後悔の念に駆られています。

無理を押して働くこともまったく不可能ではありません。しかしフードデリバリー業は配達業であると同時にサービス業(=接客業)です。人との接触は避けられないし、まともに声が出せず会話もままならない状態では業務への支障が大きすぎます。このご時世で、ひっきりなしにゲホゲホ咳をしている配達員がきたら、加盟店のスタッフさんや注文者さんも不安でたまらないでしょう。

月並みですが、病気になってはじめて健康のありがたみを実感しております。

しかしいくら嘆いても、起こってしまったことは仕方がない。この記事を書いた目的は、病床から愚痴や恨みつらみを綴ることではありません。

明日ありと思う心の仇桜 夜半に嵐の吹かぬものかは

これは、幼くして両親を亡くした親鸞聖人が9歳で得度(※)したときに詠んだ歌です。得度式で師の慈円が髪を切ろうとしたとき、別れを惜しんで「夜遅いから得度式は明日にしてはどうか」という周囲の声に、聖人はこの歌を詠んで出家したといわれます。※両親や家族に別れを告げ、剃髪をして仏門に入る出家の儀式

渡部昇一先生の『人生を創る言葉』を読んで知って以来、私が特に大切にしている言葉のひとつなのですが、今回の病苦はまさに夜半の嵐だなあと、つくづく思うわけです。

私は怠け者です。カラダが元気なときには、「寝不足だから」「風が強いから」などなど、何かと理由をつけては仕事を休もうとしてしまいます。会社員の時分からズル休みは得意でしたが、働く日を自分で決められるようになってからはサボり癖に拍車が掛かりました。

そんな自分を戒めるために親鸞聖人の歌を繰り返し口にしていたのですが、実際に嵐に吹かれながら、改めて聖人の言葉の重みを噛み締めています。

これは私のごく個人的な体験にすぎませんが、仕事でも勉強でも何でも「明日やればいいかな」なんて考えてしまうのは誰にでもあることですよね。しかし明日のことなんて、タイムトラベラーでもない限り誰にもわかりません。2011年3月11日に1万5千人以上の人々が地震と津波の犠牲になるなんて誰が予想できたでしょう。

明日に期待せず、今日できることを全力でやる。その積み重ねが人生をより豊かなモノにしてくれるはず。そう信じて、自分の中にいる怠け心との戦いを思い切り楽しんでいきたいですね。

私もまだまだ未熟で不徳ですが、高みを目指して共に顔晴っていきましょう!

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この記事を書いた人

"楽しく学び、豊かに生きる"をテーマに、Webで文章を書いている個人事業主です。 | ブログ歴10年(2012〜) | 猫♀8才 | 九州出身 | 幸せになる覚悟をする。何があっても幸せそうな顔をし、何があっても幸せそうな言葉を使う。嫌なことがあっても絶対に言葉に出さない。覚悟を決めた人間に奇跡が起きる。

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